ロシアンブルーの飼育


・子猫のしつけ

ロシアンブルーの子猫は、とても元気に飛んで、走って、良く遊びます。

高い所やカーテンなどに登って、怪我をする時も 有りますので爪はこまめに切っておきます。

(高い所に上れず,何度か落ちて痛さを感じると段々登らなくなります)

人の肩の上に乗ったり、膝の上でもじゃれて遊びますが、指を噛んできたりしたら強く叱ります。

鼻っぱしを少したたいて ダメ!と言って解るまで教えます。

このときに痛くないからと黙って噛ませておいたり、指でじゃらしたりするのは、絶対にやめて下さい。

後に、足や手に噛みついたりする猫もいます。

しつこく来る場合は、猫じゃらしに変え、噛んで良い物と悪い物の区別をつけさせます。


・シャンプーについて

シャンプーは、生後50日頃から週に一回ペースで生後4ヶ月くらいまで行います。

(その後は1,2ヶ月に1度くらい)汚れを落とすのが目的ではなく、お湯に入れることに慣れさせるシャンプーなのでかなリ薄めたもので揉み洗いし、びっくりさせないように人肌の温度のお湯でしっかり濯ぎます。

耳を押さえていれば顔にかけてもかまいません。

終わったらバスタオルでくるみ、そのまま動けない状態で軟らかくなった手足の爪を切ります。

(爪切りに苦労している人は、この方法で切ると良いです)

週1ペースで繰り返すことが、猫にとって嫌なことでも当たり前の感覚になります。

「成猫になって汚れたから洗いましょう」では、鳴きわめきながら風呂場の壁をよじ登り大暴れするのが目に見えてます。

生後50日から4ヶ月までの性格造りはかなり重要で、その猫の一生を左右します。

 

・ロシアンブルーについて

本質的にロシアンブルーは、あまえんぼうで人間が大好きな猫種です。

だっこも、おんぶも、張り付くように静かにねだってきます。

泣き声もほとんどなく、マンション等で飼うにはとても適しています。

シーズンの時は、声も小さく解らないときもあります。

知らない内に妊娠していたと、言うことも聞きます。


オスの猫は、落ち着きがあり明るい性格です。それと、けっこう交配が上手です。

メスの猫は、人懐っこく甘えん坊です。お産は、わりに楽でしっかり子育てを行います。

しかし、何の知識もなく、ただ子供を生ませようなんてことは賛成できません。

ブリーダーになるには経験や勉強が必要です。

ぺットとして飼われる方は1歳前の避妊.去勢を進めます。

 

・キャットショーでのロシアンブルー

キャットショーなどで、よく大暴れをしているロシアンブルーを見て、怖い猫種と言っている人もおりますが、本当に怖がっているのは、猫そのものです。

威嚇してでも、噛みついてでも逃げたいのでしょう。

この手の猫は家ではとても良い子です。

ショー当日の思いがけない行動に、飼い主は途方にくれてしまいます。

一人暮しの家や、共働きで、普段人の居ない家の一匹飼いの猫は、特にシャイになる傾向があります。

こう言う場合は音の有る生活や、近い時期にもう一匹飼うのも良い方法かもしれません。

万が一猫が人に対して攻撃的になったとしたら、その猫はシャイなんかで有りません。

人よりも強いのです。

猫は逃げたりせず動かずに表情を見て隙を狙います。


小さくて、可愛いからと言って、甘やかしてわがままに育てると取り返しのつかない不良猫になってしまいます。

(余談ですが、先日、6ヶ月の子をペットショップで買ったと言う、知り合いの猫を2日間預り爪を切っていたところ、

その子は突然怒りだし私に跳びかかって来ました。こんな子は私の家には居ないので、あまりの恐怖に足が震えました。)

遺伝的なものがまったくないとは言いませんが、やはり小さい頃からのきちんとしたしつけが必要です。 

他にも、狭いケージ中に入れっぱなしにするとか、空腹の時間が長く、飢餓状態が続いたなどのいくつもの原因があります。


ロシアンブルーは美しく、賢く,可愛い猫です。

良く遊んであげて、信頼関係を作り、いつまでも甘えてくれて、遠慮がちに寄りかかりながら寝てしまうような、そんな優しい猫に育てみてください。


スタンダードや歴史などは、よそのページでも読むことが出来ますのであえて、このような事を載せてみました。